気胸日記⑤ 10/13 入院3日目(手術前)

by Scuttle

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概要

この日記は、筆者が2016年に肺気胸(特発性自然気胸)を患った際の治療記録です。

それまで大した病気を経験してこなかった私にとって、最悪命を落とすこともあり得る病気にかかったことはショックな出来事でした。一方で、当時は仕事による高ストレス状態であったため、「病気という名目のもと仕事が休める!」という不謹慎極まりないことを考えていました。そんな状況の中での治療記録となります。

また、初めての入院・手術で戸惑うことが多かったため、同じような境遇の方の参考になればと思います。

※「気胸」という言葉を初めて聞いた、という方は以下サイトをご覧ください。
自然気胸の基礎知識|東京慈恵会医科大学附属柏病院

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2016/10/13 入院3日目(手術前)

手術は午後一からなので、朝から採血、点滴、心電図などの検査や準備をしていた。
主治医による動脈血採取があったが、これが通常の採血と違ってだいぶ痛かった。この動脈血採取は、血中にどれだけ酸素が含まれているかを調べるために行うらしい。術後何かあったときに、術前の値と比較するためにも使用するのだとか。

手術内容と全身麻酔の説明を受けると、ここでやっと現実味が帯びてきた。

手術は胸腔鏡下手術(VATS)で行われるとのこと。VATSとは、わきの下に3ヶ所ほど穴を開けて(場合によっては4ヶ所)、カメラ・ハサミ・ピンセット・ホチキスのような縫合器具等を出し入れして行われる手法。術後の回復の速さや美容的にも優れているらしい。
これにより、気胸の原因と考えられるブラ/ブレブと一部正常な肺を(やむ終えず)切除し、ホチキスみたいな器具でガチャンガチャンと留める。
留めた箇所から術後に空気が漏れることがあるので、経過を見るために肺にチューブを繋げるとのこと。これが結構痛いらしい。痛みを我慢しすぎて胃潰瘍になったら困るので、気軽に看護師さんへ相談することも注意事項として説明された。
また執刀する医師は、胸部外科、呼吸器外科、麻酔科など4名体制。とても心強い。

手術自体は心配していないけれど、術後の状態や痛みを想像すると、解消しようのない不安が募った。

時間になり、検査着・T字帯(ふんどしみたいなもの)・血栓防止ソックスに身を包んだら、いざ手術室へ。長細くて小さい台に仰向けになり、酸素マスクと脳波計を装着された。小さく音楽が流れていた気がする。

点滴に全身麻酔の薬を追加されると、5秒くらいで言葉が話せなくなった。しかし目や手足は動かせるので、指をトントンして自分はまだ意識があるから手術始めないでねアピールをして(別に指示されていないし、脳波計つけてるから無駄な行為なのだが)いたが、それも数秒で意識が途切れた。

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