気胸日記⑥ 10/13 入院3日目(手術後)

by Scuttle

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概要

この日記は、筆者が2016年に肺気胸(特発性自然気胸)を患った際の治療記録です。

それまで大した病気を経験してこなかった私にとって、最悪命を落とすこともあり得る病気にかかったことはショックな出来事でした。一方で、当時は仕事による高ストレス状態であったため、「病気という名目のもと仕事が休める!」という不謹慎極まりないことを考えていました。そんな状況の中での治療記録となります。

また、初めての入院・手術で戸惑うことが多かったため、同じような境遇の方の参考になればと思います。

※「気胸」という言葉を初めて聞いた、という方は以下サイトをご覧ください。
自然気胸の基礎知識|東京慈恵会医科大学附属柏病院

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2016/10/13 入院3日目(手術後)

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「終わりましたよー」という声で目覚めるが、まだ夢見心地で他人事のように聞こえる。しかも良い夢を見ていたらしく、生意気ながら「起こさないでよーむにゃむにゃ」くらいの心持ちで目を開けると、看護師さんたちが急ぎ足でベッドごと病室に移動しているところだった。目覚めた瞬間、口の中が異様に甘い感覚だったのも不思議…夢の中でケーキでも食べていたのだろうか(笑)。

数秒したら手術のことを思い出してきた。医師や看護師さんにお礼を言っていたら、じわじわ胸が痛くなってきて、数分すると痛みMAX。意識はまだ少し朦朧するものの、痛みははっきり感じられるほど強烈だった。医師や看護師さんが来る度に、胸が痛い!胸が痛い!と訴えていた気がする。自分は、我慢強さに自信があっただけに少しショックだった。日常生活における痛み(頭痛・歯痛・腹痛など)とは、これほどまでにレベルが違うのかと思った。

胸部外科の先生いわく、「Scuttleさん(筆者)は体が細いから骨と骨の間をこうグリグリしてチューブいれたからねー(ニコニコ)。それで今はちょっと痛いかもしれないねー。(ニコニコ)」
いやいや笑えない…人の体を自作プラモデルか何かと勘違いしているのだろうか…
全身麻酔の影響か吐き気もあり、痛いうえに吐くという行為が非常に辛かったが、無慈悲にもこの状態がしばらく続いた…

二時間くらいすると意識もはっきりしてきて、自分が「酸素チューブ」「肺に繋がってる管」「尿のカテーテル」「点滴」「心電図」によって生かされていることを知る。一番痛いのはやはり「肺に繋がってる管」。これはドレーンと呼ばれるもので、肺(体内)と吸引装置(体外)を繋げ、胸腔に溜まった空気や余分な体液を排出するためのものらしい。これによって肺から空気が漏れ出ていないかもチェックできる。

とにかく痛くて、会話やテレビを楽しむ余裕はない。身動きもとれない中、ただただ知らない天井を見つめながら脂汗をかくことしかできなかった。痛み止めは、座薬→点滴→座薬→点滴と投与してもらい、この日はなんとか少しだけ眠ることが出来た。

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